「ビールと発泡酒って何が違うの?」「第3のビールって結局どんなお酒?」──この記事では、そんな疑問をスッキリ解消。原料の違いや味の特徴、分類の基準まで、初心者にもわかりやすく解説します。
原料の違いで分類が決まる
3種類のお酒の違いは、「麦芽の使用割合」と「どんな原料を使っているか」で決まります。
- 主原料:麦芽・ホップ・酵母・水
- 副原料1:米・とうもろこし・デンプン・糖類など
- 副原料2:果実・香辛料・ハーブなど(風味を補完するための素材)
この麦芽の量と副原料の内容が、それぞれの分類を左右します。
ビールとは?

ビールに分類される条件
- 麦芽使用比率50%以上である。
- 副原料2の総重量が麦芽の5%以下である。
麦芽をたっぷり使い、風味付けの原料はごくわずか。それが「ビール」の基本です。
味の特徴
麦芽のコクと苦味がしっかりと感じられ、香ばしさ・深みのある味わいが楽しめます。
ビールは大きく「エール」と「ラガー」に分かれ、さらに100種類以上のスタイルがあります。
▼ビールの製造方法とスタイルを徹底解説▼
発泡酒とは?

発泡酒に分類される条件
- 麦芽の使用比率が50%未満
- または、50%以上でも法律で認められていない原料を使用している
味の特徴
ビールよりもライトな味わい。麦芽使用比率が50%未満であるため、麦芽感や苦味は控えめで、すっきりした飲み口が特徴です。
副原料の自由度が高いため、各社・各銘柄ごとに味の個性が強く出るのも特徴です。
第3のビール(新ジャンル)とは?

第3のビールに分類される条件
- 発泡酒にスピリッツなどのアルコール飲料を加えたもの(商品表記は発泡酒②)
- または、麦芽を使わず他の穀物で代用したもの(商品表記は発泡酒③)
味の特徴
発泡酒と同様に麦芽由来の風味や苦味が控えめで、ライトな味わいです。
副原料が規定がないので、発泡酒以上に各社・各銘柄ごとの個性が際立ちます。
ビール・発泡酒・第3のビールの違い比較表
種類 | 主原料 | 副原料 |
---|---|---|
ビール | 麦芽の使用比率50%以上 | 副原料②(香料)の使用比率が麦芽の5%以下 (麦芽が50%なら副原料②は50%×5%=2.5%) |
発泡酒 | 麦芽の使用比率50%未満 または 麦芽の使用比率50%以上 | 制限なし 定められた副原料以外を使用 |
第3のビール (発泡酒②) | 発泡酒 | スピリッツなどのアルコール飲料 |
第3のビール (発泡酒③) | 麦芽以外の穀物で代用 | 制限なし |
まとめ:自分に合ったビールを選ぼう
3種類のビールは、味や価格、原料が大きく異なります。どれが「良い」ではなく、「自分に合うかどうか」がポイントです。
ビールのコクを楽しむなら定番のビール、軽く飲みたい日は発泡酒や第3のビールを──そんな選び分けができると、もっとお酒の時間が楽しくなります。
この記事を参考に、お気に入りの1本を見つけてくださいね。