バランタイン ファイネストとバランタイン 7年の基本情報
項目 | バランタイン ファイネスト | バランタイン 7年 |
---|---|---|
見た目 | ![]() | ![]() |
度数 | 40% | 40% |
販売元 | サントリー | サントリー |
販売開始年 | 1910年 | 2021年 |
種類 | スコッチウイスキー (ブレンデッド) | スコッチウイスキー (ブレンデッド) |
熟成年数 | ノンエイジ (熟成年数非公開) | 7年 |
特徴 | 軽やかでバランスの良いブレンド | アメリカンオーク由来の甘さとコク |
詳細記事 | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
香り・味わいの違い(レビュー)

バランタインのファイネストと7年をストレート・水割り・ハイボールで飲み比べてみました。
ストレートで比較
まずは加水せずにそのまま飲み比べてみました。
バランタイン ファイネストは、香りの立ち方が控えめで、ほんのりと柑橘系の爽やかさを感じます。ただし、全体的に軽やかで繊細な印象があり、強い個性は感じにくいかもしれません。
口に含むと、苦味の中にほのかに柑橘のスッキリとした味わいが広がり、後味はさっぱり。口当たりも非常に軽く、スムーズに飲めるのが特徴です。
一方、バランタイン 7年は、グラスに注いだ瞬間から甘いバニラの香りが広がります。そこにファイネストと同様、柑橘系の爽やかさも感じられますが、香りの厚みや深みは明らかに7年の方が強いです。
ひと口飲むと、まずはビターな苦味が舌を刺激し、その後、焦がしキャラメルのような苦味と甘味がゆっくりと余韻に変わります。熟成感が加わることで、ファイネストに比べてリッチな味わいが楽しめます。
個人的には、軽やかで飲みやすいファイネストの方が好みでした。苦味がスッと消えて後味が残らないので、何杯でも気軽に飲めるのが魅力です。
ただ、しっかりとした風味や熟成感を求めるなら7年の方が向いていると思います。甘みと苦味のバランスを楽しみたい人には、7年がぴったりでしょう。
このあたりは完全に好みの問題なので、「軽快なウイスキーが好きならファイネスト」「コクのあるしっかりした味わいを求めるなら7年」と選ぶとよさそうです。
水割りで比較
次に、水割りにして飲み比べてみました。
水割りにすることで、アルコールの刺激を和らげ、香りや味わいをより引き立てることができます。
バランタイン ファイネストは、水を加えると青リンゴのような爽やかな香りが広がり、非常にフレッシュな印象を受けます。時間が経つと、最初の爽やかさが落ち着き、蜂蜜のような甘い香りが前面に出てきました。
口に含むと、最初にスモーキーな風味がしっかりと感じられ、そのあと優しい甘さと柔らかい舌触りが続きます。全体として、甘みと燻製香のバランスがよく、飲みやすい仕上がりです。
一方、バランタイン 7年は、香りの立ち方に違いがあり、バニラのような甘さと微かな柑橘系の爽やかさ、スパイシーさを感じます。
口に含むと、芳醇な果実のような渋みと甘みがしっかりと広がり、複雑な味わいを楽しめます。スコッチらしいスモーキーさは控えめで、むしろ甘いバーボンのようなニュアンスが際立っていました。水割りにすることで後味が柔らかくなり、芳醇な果実香がふわっと消えていく感覚が心地よいです。
どちらも水割りにすることで香りや味わいが引き立ちましたが、個人的には7年の方が好みでした。ファイネストは爽やかで飲みやすい一方、7年は果実の甘みとコクが増し、余韻の広がりが心地よかったです。
ハイボールで比較
最後に、ハイボールにして飲み比べてみました。
バランタイン ファイネストは、柑橘系の爽やかさとほんのりとした甘みを感じる香りがあり、さっぱりとした飲み口が特徴的です。
かすかにスモーキーな風味も感じられ、軽快なハイボールに仕上がりました。ただ、全体的に味わいがやや弱く、炭酸に負けてしまう印象もありました。舌全体に甘さが広がるものの、個人的には少し物足りなさを感じました。
一方で、バランタイン 7年は香り自体は控えめながらも、口に含むと芳醇な果実のような甘みと渋みがじんわりと広がります。
後味はスッキリしており、ほんのりと甘さが舌に残ります。熟成によるコクがある分、炭酸に負けず、ウイスキーの風味をしっかりと感じることができました。
とはいえ、どちらもハイボールにすると全体的に味わいが薄く感じられ、積極的にハイボールで楽しむには少し物足りないかもしれません。あくまでストレートや水割りで楽しむのがベストな銘柄だと感じました。
どちらを選ぶべき?
バランタイン ファイネストと7年は、それぞれに異なる魅力があります。風味の傾向や飲み方の好みに応じて、自分に合った1本を選びましょう。
飲み方 | ファイネスト | 7年 | コメント |
---|---|---|---|
ストレート | ◎ 軽快で飲みやすい | ◯ 濃厚だが少し重い | ファイネストは軽快で何杯も飲める。7年はリッチだけど好みから少し外れる。 |
水割り | ◯ 軽快で飲みやすい | ◎ 果実感とコクが際立つ | どちらも良かったが、7年の芳醇さが印象的。 |
ハイボール | × さっぱりしすぎて物足りない | △ 果実感はあるが物足りない | 両方ともやや薄めに感じたが、7年の方が味が崩れにくい。 |
飲みやすさ重視ならファイネスト、深い味わいを楽しみたいなら7年がおすすめです。まずはどちらか試して、自分の好みを探ってみるのも楽しいですよ。
おわりに
バランタイン ファイネストと7年を実際に飲み比べてみると、熟成年数の違いによって香りや味わい、飲みごたえにしっかりと差があることがわかりました。
ファイネストは全体的に軽やかでスムーズ、どんな飲み方でもさっぱりと楽しめる一本。一方、7年は熟成による甘みやコクが加わり、香りや余韻もしっかりしていて、ウイスキーらしい深みを味わいたい人向けです。
最終的には「軽快で飲みやすいウイスキーを気軽に楽しみたい人にはファイネスト」「より豊かな風味と飲みごたえを求める人には7年」という棲み分けになると感じました。
どちらもバランスの良いスコッチブレンデッドなので、ぜひ好みに合わせて選んでみてください。飲み方によっても印象が変わるので、自分に合った楽しみ方を見つけるのもおすすめです。